音楽学校と音楽教室の違いは、一言で言うとプロ志向か否かだと思います。音楽学校はそれを職業にするために、特訓を受け、生徒も一日の大半の時間を練習に費やさねばなりません。でも、音楽教室の生徒さんはそれぞれに日常生活があり、仕事もあり、練習ばかりもやってられません。その条件の下でいかにジャズを伝えていくか、これは意外とテクニックが必要なんです。
音楽教室の講師はジャズの全体を理解し、本質を理解し、ジャズという文化を“要約”できていることが必要です。そして、優先順位が明確であること、大切なことから順に教えること。シンプルなツールに多機能を持たせること。最小限の労力で最大限のジャズを演奏すること、を指導しなければいけません。
例えるなら、「中学英語で話す英会話」のジャズ版がジャズ音楽教室の仕事だと思います。市販の教則本や世間一般のジャズのレッスンは難しすぎます。受験英語やスラングを学ぶ前にやることがあるだろう、ということです。基本文法と少ないボキャブラリーでもちゃんと英語を話せるように、基本をちゃんと運用すればジャズも演奏できます。そして、それは「なんちゃってジャズ」ではなく、本質的であることが、教室講師の責任でもあります。
東京都のジャズピアノ教室東京都のジャズ音楽教室
スポンサーサイト