今回から不定期でブルースについての仮説を書いて行きます。思いつくままに書き連ねていく、徒然なる仮説です。長い話になると思いますが、秋の夜長にお付き合いください。
ブルースのフィーリングはジャズ、ソウル、R&B、ファンク、ロック、その他すべてのブラックミュージックに深く影響を与えています。その最重要なエッセンスは何か、共通の普遍的な要素は何かと考えると、進化し、変化していったリズムよりも、そのハーモニー則にあると思われます。
ブルースのハーモニー則とは何か。俗に言うブルーノート、これがとても象徴的です。西洋クラシック音楽のハーモニー則ではありえなかったブルーノート。メジャーコードなのに♭ノートがハモってしまうという習慣。もともとアフリカからつれてこられた黒人達が歌う歌が低めに訛っていたから、というのが起源らしいのですが、ここではそれをコード理論とともに考えてみます。
ブルースやジャズの特徴は長調と短調の混在、長調と短調が溶け合ってひとつのメロディを紡いでいく点、ブルーノートもこの特徴の1つだと思います。今からここに迫っていきます。
ブルース系の曲はトニックが7thコードで始まります。C7thならシ♭が含まれています。
メジャースケールやペンタトニックスケールは自然な倍音列からはじき出された音階です。ドの上では1オクターブ上のド、5度上のソ、3度上のミなどが倍音として鳴っています。ソの上ではやはり5度上のレ、レの上ではその5度上のラ、ラの上ではその5度上のミ、ミの上ではその5度上のシ、そしてドを5度上の音として見るとその下には5度下のファが存在します。
このような倍音列から親和性の高い音群がまとまって、メジャースケールやペンタトニックスケールを形成しています。
そこで、ブルースのトニックコードの話に戻ります。シ♭の5度上にはファがあります。そしてシ♭の5度下にはミ♭があります。この2音はブルース5小節目に登場するF7のコードトーンになっています。そして、ミ♭はCキーのブルーノートです。
ひょっとしたら最初のトニックコード=C7が鳴った時点で、コードトーンとして持っているシ♭は勿論、倍音列として内包しているミ♭もハモれるという土壌ができているのではないかと、考えてみるのです。この2音はブルーノート3つのうちの2つになります。オーマイガー、長3度と短3度が共存するハーモニー則、西洋クラシックではありえなかったハーモニー則の鍵は7thコードにあったのかニャー・・・。チュジュク。
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